シリーズ 「PSE」第1回 「PSEとはなにか?」
ACアダプターやスイッチ電源における"PSE"とは何か?改めてわかりやすく解説するシリーズの第一回です。
電気用品安全法、PSEとは?を改めて解説します
弊社の扱うACアダプターと関連の深い項目に「PSE」があります。
日常の会話にはあまり出てこない単語ですが、何となく耳にされている方もいらっしゃるかも知れません。
このシリーズでは、ACアダプターを扱う観点から「PSE」について解説をしてみたいと思います。
まずは、「PSE」とはなにか? について、
ちょっと詳しい方は、「PSE」=「電気用品安全法」の略と理解されている方もいらっしゃるかもしれません。
経済産業省の「電気用品安全法」のホームページによると以下の様に記されています。
- 「PSE」とは、「P」及び「S」は「Product Safety」、「E」は「Electrical Appliances & Materials」の略。
- 「電気用品安全法」の英訳は、「Electrical Appliances and Materials Safety Act」。
つまり「電気用安全法」の略称は「電安法」で、「PSE」は、「電気用品安全法」に基づく製品安全基準ということになりますが、一般的には「電気用品安全法(PSE)」と記載されることも多く、本メルマガでも、「PSE」と「電気用品安全法」を区別せずに扱うことにします。
PSEに違反すると
「電気用品安全法」は、平成13年(2001年)4月に、それまでの「電気用品取締法(電取法)」に代わって施行された法律で、第一条(目的)に「電気用品の製造、輸入、販売等を規制するとともに、電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより、電気用品による危険及び障害の発生を防止する。」と記されています。
電気用品の製造事業者ならびに輸入事業者はPSEで定められた規定に基づき、その安全性を確保する義務が課せられています。
これに違反した場合は、違反内容によって、1年以下の懲役若しくは 100 万円以下の罰金 あるいは、その両方が課せられるなどの罰則規定があります。
電気用品は生活に密接したものなので、その安全性は特に重要であるため、法律で厳しい基準がもうけられていて、これに違反すると、違反内容に報じて罰則が適用されることになっているということです。
電気用品安全法制度の歴史
下の表に電気用品安全法制度『電気用品取締法(電取法)』全法制度の変遷を示します。
電気用品安全法制度の変遷
| 電気用品取締規則(逓信省令) | 電気用品安全法(電安法) | ||
|---|---|---|---|
| 制定・施行 |
昭和10年(1935年) 制定 |
昭和36年(1961年)制定 | 平成12年(2001年)1月施行 |
| 所管 | 逓信省 | 通商産業省 | 経済産業省 |
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| 事業者 | 登録制 | 登録制 | 届出制 |
| 製品安全 | 政府認証制度 | 政府認証制度 | 自己認証制度 |
電気用品取締法以前では、事業者について登録制度、製品について政府認証制度となっていましたが、
電気用品安全法からは、権限を国から民間へ委譲する規制緩和を基本として、事業者の届出制、製品の自己認証制度に移行されました。
弊社は、電気用品安全法の施行以前の電気用品取締法の時代から電気用品の輸入、販売を行っております。
法令に規定される手続きや検査を適切におこなっており、安心してお使いいただける製品の供給を心がけております。
次回は、「電気用品について」解説をしたいと思います。



