ACアダプターの安全な取り扱い 第8回 「挿しっ放しにするべからず」

ACアダプターの安全な取り扱い方をご紹介しております。第8回は「挿しっ放しにするべからず」の特集です。ACアダプターを挿しっぱなしにしてしまうと、どの様なリスクがあるのか等、対策方法と共に正しい使い方を解説しております。

ACアダプター、挿しっぱなしにするべからず

 

お客様からの調査依頼品の中には非常に汚れが目立つものもあり、汚れ方からその製品のご使用環境が想像できるものもあります。例えば、ところどころに小さなキズや塗料などの付着があれば、工場などの作業現場で使用されていたものと考えられますし、以前「濡らすべからず」でお話ししたような小動物の毛が付着していれば、部屋の隅やペットの寝床の近くにでも設置されていたのかな、とか・・・長くご使用いただければ表面が汚れてくるのも仕方のないことなので、そのような使用感的な汚れはあまり気にはなりませんが、同じ汚れでも注意していただきたいポイントが1ヶ所あります。それは、AC栓刃(プラグ)の間です。

ときどきテレビのニュース番組などでも取り上げられることがありますが、AC栓刃間の汚れを放置したまま使い続けると「トラッキング現象」というものが発生する可能性があります。「トラックキング現象」とは、コンセントに挿しっ放しのAC栓刃間にホコリや湿気が溜まり、それが炭化することで電流が流れて発火に至るというもので、詳しくは第14回のアダプタNEWS「ACアダプターのトラッキング対策について」でも説明させていただいています。

ちなみに電源プラグのAC栓刃間の「トラッキング現象」による火災を防止するため、東京消防庁では下記の対応を推奨しています。

1. 電源プラグ(AC栓刃)は常時挿したままにせず、使用時以外は抜いておく

2. 長期間挿したままのプラグは定期的に点検するとともに乾いた布などで清掃し、発熱等の異常がある場合は交換する

3. 埃や湿気の多い環境下で使われているものや、家具等の陰に隠れているものには細心の注意を払う

 

「火の鳥なら見てみたいが…」

出火してからでは手遅れです!お客様におかれましては、折に触れてコンセントに挿しっ放しのACアダプターをコンセントから抜き、AC栓刃間に埃などが溜まっていないかをご確認いただくことで、長く安全にご使用いただけるよう、ご配慮をお願い申し上げます。

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