IEC62368-1とは?
新たに統合されるにハザード規格、IEC62368-1について、解説しております。ACアダプターの対応方法についても記述しております。
IEC62368-1の格上げについて
IEC62368-1とは、さらなる利便性を目指し、AV機器製品に関する国際安全規格のIEC60065や、情報機器製品に関する国際安全規格の、IEC60950-1を統一した新たな規格の事です。
IEC62368-1はハザード・ベース・スタンダード・デベロップメント(HBSD)というアプローチによるものです。
| 従来の規格 |
AV機器関連:IEC 60065 CSA/UL 60065 EN60065 |
情報関連機器:IEC60950-1 CSA/UL 60950-1 EN 60950-1 |
|---|---|---|
| ハザードベース規格 |
AV機器関連および情報機器関連:IEC62368-1 CSA/UL 62368-1 EN 62368-1 |
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なぜIEC62368-1に統合するのか?
技術の進歩に伴い、我々の身の回りにある製品の機能は、日々進化し、多様化しております。機能が増えることにより、一つの製品に、様々な機能が集約するようなケースがあります。
例えば、ある新型テレビで、従来のAV情報機器の機能に加え、スマートホームのように、ネットワークと繋がり、IT機能、情報機器の機能も付属するようになれば、規格の申請を行う際、IEC60950とIEC60065、どちらで区分すれば良いのか、判断が難しくなる場合があります。
このような技術の進歩に伴うケースに対応するため、IEC62368-1への統合が必要になってくるのです。
ACアダプターにおいてのIEC62368-1対応
- 既存量産汎用品の場合、IEC62368の要求基準は、技術差分と、IEC62368に対応する部品の確認をします。基本的に、認証機関試験室でサンプルの構造等の事前確認行い、指摘事項を弊社設計部で受け取り後、大きな変化がなければ、修正作業を致します。例ですが、IEC62368に対応する放電抵抗並列への変更や、ヒートシンクとトランスコアの間絶縁距離の確保、ケース材質V-0の対応、ボンドの増量等手法です。
- 新規開発の場合、IEC62368の基準でLayoutして、開発を進めております。
- 安規申請をする場合、今日では、IEC62368の申請を出来るのは、CBとULの認証となります。他の国の申請は、最終実施基準が発表されておりません。(2016現在)
ユニファイブ では、随時情報を確認しております。例ですが、現在、CBを申請出来る試験認証機関は、TUVとUL試験室となります。ULの申請対応が出来るのは、UL試験室のみとなります。TUV試験室側の申請実施は、これからとなるとの事です。
尚、安全規格を取得後の有効期限の管理や、格上げなどのメンテナンスも必要です。ユニファイブ では、電源の安全規格取得のフォローをしながら、当社のACアダプターとお客様の端末機器が、スムーズに各国へ進出出来るよう、努めております。
弊社にてカスタム仕様で開発したACアダプターは、常にお客様のご要望を形にした製品であり、お客様に対して端末機器との量体裁衣の判断は、弊社の独自のソリューションです。
安規に関してのご相談事項、最新の情報、また不明点等御座いましたら、お気軽にお問合せください。