情報技術機器向けACアダプターのセミカスタム対応事例|IEC60950/IEC62368-1・各国安全規格対応

情報技術機器向けACアダプターのセミカスタム対応事例。IEC60950/IEC62368-1を中心とした各国安全規格への適合、プラグ形状や仕様調整により、既存設計を活かして課題を解決した実例をご紹介します。

 

 

セミカスタム対応とは

情報技術機器向けACアダプターにおけるセミカスタム対応とは、既存のACアダプター設計をベースに、

などを行い、回路や筐体を新規設計せずに要求条件へ適合させる対応を指します。

ユニファイブでは、IEC60950を取得済みの幅広いラインナップを保有しており、これらを活用したセミカスタム対応が可能です。


情報技術機器に適用される安全規格(IEC60950)

情報技術機器は、IECで定められている技術基準 IEC60950 において指定されている機器が該当すると規定されています。実際には、私たちの生活の身近なところに多くの情報技術機器が存在します。

日本国内では、PSEの技術基準である J60950(別表第八・別表第十二) に基づく評価が必要となります。

IEC60950に該当する機器例(一部)

記載されていない機器であっても、認証機関の判断により情報技術機器に該当するケースがあり、非常に適用範囲の広い規格であることが特徴です。


各国におけるIEC60950相当規格

海外市場向けでは、CBスキーム加盟国であれば、IEC60950をベースとした各国独自の安全規格への適合が求められます。

地域 技術基準
国際 IEC60950
米国 UL60950
欧州 EN60950

また、CBスキームに加盟していない国であっても、台湾や中国など、IEC60950に非常に近い技術基準を設けている国が多数存在します。

ユニファイブでは、IEC60950を取得済みの製品をベースに、各国60950相当規格への展開実績もございます。


セミカスタム対応事例①

Wi-Fiアクセスポイント輸入製品向けACアダプター対応

海外からWi-Fiアクセスポイントを輸入されているお客様より、

というご相談をいただきました。

本件では、PSEおよびIEC60950を取得済みのACアダプターをベースに、以下の点を中心に評価を実施しました。

評価は無事承認され、販売スケジュールに影響を与えることなく量産・出荷を完了しています。


セミカスタム対応のポイント

このようなケースでは、

により、短納期・低コストでの対応が可能となります。


知っておきたい最新の IEC 62368-1 のポイントについて

近年、情報通信機器向け安全規格は IEC 60950-1 から IEC 62368-1 に移行しています。

IEC 62368-1 は、従来の IEC 60950-1 や IEC 60065 とは異なり、危険源(Hazard)に着目して安全対策を設計段階から組み込むハザードベース・セーフティー・エンジニアリング(HBSE)という考え方を基本にしています。

この規格は単なる統合ではなく、安全性評価の方法論そのものを進化させた新しい枠組みです。従来の規格では、個別機器ごとの試験項目が中心でしたが、IEC 62368-1 では、製品内部に存在するエネルギー源がどのような危険性(例:感電・火災)を持つかを評価し、必要な防護措置を設計段階で取り込むことが重要視されています。

IEC 62368-1 への移行が意味すること

特に ACアダプター等の電源製品は、電気的・熱的・火災リスクが最も重要な要素となるため、62368-1 は電源設計でも最も関係の深い安全規格です。

セミカスタム対応と IEC 62368-1 の関係

セミカスタム対応では、回路の大幅な変更を行わない代わりに、

を確認します。

IEC 62368-1 の認証ニーズは今後ますます標準化されており、実際の販売領域に合わせた規格戦略を考えることがセミカスタムでも重要です。


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